腰痛持ちの介護職員は腰の筋肉を弛ませて

どの職業でも腰痛に悩まされる人が多く、行政においても腰痛予防を重要施策の一つとしています。中でも介護職は腰痛が発生しやすい職場であり、一般的な腰痛対策に加えて、個別対策や腰痛予防体操などを推進中です。

腰痛は疾患ではありませんが、原因が疾患のことはあります。例えば、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などが代表的な疾患だ。腰痛がひどく、仕事がままならないのであれば、早めの受診が大切でしょう。しかし、痛みがひどくなければ保存療法を取られることは珍しくありません。おそらく腰痛は持病として、一生コントロールを要するものになります。痛くない日が続いても、疲労が溜まることで痛みがぶり返してくる人も少なくないのです。

日頃から腰痛体操などを習慣にすることで、腰の負担を和らげるといいのではないでしょうか。痛みを感じたときに、腰部が硬ければ、凝っている状態です。つまりは肩こりと同じで、筋肉が凝り固まっているのです。筋肉を緩めるにはストレッチが一般的であるものの、緩め過ぎることで余計に硬くなってしまう可能性があるので気をつけなければならない。これは伸張反射という体の防御反応で、肉離れのリスクを防ぐ働きをしているのです。だから、ストレッチで伸ばすというよりも、弛ませることを意識するといいでしょう。まず固まっている筋肉を捜し、そこが緩む姿勢を探しましょう。姿勢が見つかったら、そこの筋肉が収縮しないように、90秒ほど弛んだ状態を保ちます。90秒待ったら筋肉に手を添えて、急に筋肉を収縮させないよう、ゆっくりと元の姿勢に戻しましょう。腰を自分で揉むのは大変ですが、弛ませるというこの動作は簡単だから習慣にしやすいでしょう。